皆さんは登山計画をたてているでしょうか?もし登山計画を立てていないのであれば、登山の50%しか楽しんでいないかもしれません。
「そんなワザワザめんどくさい」と思うかもしれませんが、登山計画を作るということはリスクマネジメントの意味だけではなく、登山を100%楽しむためのものでもあります。
登山計画を立てるメリットは下記のとおりです
- 目安の時間が分かるので精神的にも疲れにくくなる
- 目安の時間から現状把握が出来る(遅れているとか・ペースが速いとか)
- 道中のポイントを事前に把握できるので不安が少し解消される
- お勧めのビューポイントなどを見逃さない
- 登山終了後、その山に詳しくなっている
登山は、その山に登るだけが登山ではなくて、計画を立てる所からスタートしています。みんなと一緒に登るときは、リーダーが計画を立ててくれると思いますが、それはそれでお任せしても、自身でも作っておくと登山がより一層楽しめると思いますよ。
計画書を作成したのち、それを登山届として提出することでリスクマネジメントにもなります。
下記に私が登山計画に使っているサイトを紹介いたしますので参考にしてください。特にソロの方は必須だと思います。
①ヤマレコ / YamaReco
登山やハイキング、クライミングなどの記録を共有できる、登山の総合コミュニティサイト。
登山計画はみんなの軌跡(地図でオレンジ色で表示)を表示した状態で作成できるので、王道ルートやマイナールートなどを確認しやすい。ほとんどの山をカバーしているが見所や注意点などの情報は少なめ。
サイト内に別途ある「ヤマプラ」を利用すると「山と高原地図」を利用して登山計画を作成できる。こちらは山の数が限られているが、情報量が多めで見やすいので、併用して使い分けると良いと思います。日本アルプスの山はルートごとに難易度表示があったり、事故現場標識があったりとかなり充実してます。
筆者の使い方は「ヤマレコ」の「みんなの軌跡」を参考にルート設定して、「ヤマプラ」で作成することが多いです。
また、登山で記録したGPXデータをもとに、登山記録を作成できる。
YAMAPでも同様の機能が追加されたが、ホームページやブログに載せる機能としては、まだまだこちらの方に軍配があがると思います。
登山計画書の提出機能は、後述する「コンパス」と連携しているし、別途、ヤマレコ独自の下山連絡システムもあり充実している。
②ヤマケイオンライン
山と溪谷社が運営する登山情報サイト。
登山計画は有名どころの山だけになるが、見所や注意点もあるので、全体的な計画を立てやすい。一度つくった計画書は印刷やメールで送信可能
また登山計画の予想消費カロリーや水分量、コース定数を算出してくれるので、大体の体力度を予想できるところがうれしい。ちなみにコース定数の目安は下記の通り。
- 10前後 体力的にやさしく初心者向き
- 20前後 一般的な登山者向き
- 30前後 日帰り登山の場合、健脚者向き
- 40以上 日帰りでは困難。1泊以上の計画が必要
筆者が利用するときは、主に遠征時やテント泊・縦走時に利用して、体力度を計算しています。
③コンパス / Compass
登山計画、登山届け、下山届けを日本全国どこでも提出でき、友人や家族と共有できます。
ルート作成も可能だが、ヤマレコと登山計画書の連携が出来るので必要性はあまりないかも。
登山計画提出機能以外では、サイトにある山のグレーディングや山岳ガイド、バックカントリースキーなどの情報が有用です。
番外編 ヤマップ / YAMAP
登山計画はアプリのみで作成可能の為、番外編扱いです。
長野県内の山域限定ですが、サービス上の登山計画が正式な登山届になっています。
個人的にはPCを利用してじっくり計画を建てたいので、現在の仕様だと計画書機能としての利用価値はないと考えています。
総括
以上、番外編を含むと4つになりますが、基本的にはヤマレコ一択で良いと思います。遠征や縦走時にコース定数などを参考とするためにヤマケイオンラインの計画書も利用する感じでしょうか。まとめると下記の通り
- 基本はヤマレコで作成
- 遠征・縦走時はコース定数を知るためにヤマケイオンライン
- コンパスはヤマレコと連携して登山届を提出
- YAMAPは登山計画で使わない(登山用地図アプリとして使用)